研修医の暇つぶし

ここを心のキャンプ地とする

マッチングアプリは就職面接

マッチングアプリは就職面接と同じなのだと最近感じる。

それは自分の特技、趣味、学歴、収入、容姿を総動員し、自分を大きく見せることでなるべく上位の異性(会社)とマッチングすることを目指しているというところだ。

もちろん異性(会社)が求める能力を持っていれば、高く評価されるし、持っていなくても自己PRが面白ければ自分の能力以上の異性とマッチングすることも夢ではない。

 

しかしFラン大学卒業の人がGAFAの面接を受けて内定をもらえる確率はとても低い。そんなことはみんなわかっているはずだが、マッチングアプリになると突然このことを理解できなくなってしまう人が多い。

マッチングアプリは全世界に募集を出している求人であり、昔のお見合いのような相手の知識不足や能力を過小評価させてジャイアントキリングするような戦法は使えない。

またマッチングアプリはほぼ容姿のステータスで決まる。考えれば当たり前のことだがマッチングアプリは一人当たり10秒程度の就職面接のようなもの、しかも就職希望者が無限に来るわけなので、1人に時間をかける必要もない。となれば容姿しか見れない。いや見る必要がないといえるだろう。このことは自分自身、実際プロフィールに何も書いていない美女にいいねが殺到している現実を目の当たりにしてきたため、間違いない。

 

では容姿のステータスが低い人は無理なのかというと、チャンスがないわけではない。男性も女性も容姿のステータスでえり好みしていくと、上位カーストの人間に人気が集中する。しかしそうしたほとんどの人がマッチングできずに、突然メッセージを切られたり、ブロックされたり、暴言を吐かれ、あるものは心が折れマッチングアプリを辞め、あるものは自分の身の程を弁え、徐々に容姿のステータスの基準を下げていくだろう。その下げた先に自分が入っていれば晴れてマッチング成立というわけである。

ここで注意しないといけないのは趣味や収入などほかのステータスは求める容姿のステータスが下がるとともに求めるレベルが上がる傾向にある。つまり足りない容姿を金や道楽で補うということである。

ちなみにそれで補うことができるのは20%程度。つまり100の容姿を求めていた人が80に下げて、趣味の会う人と付き合うことはあっても50の人間とは確実に付き合わない。それくらい容姿というのはマッチングアプリで重要視されているし、代用の利かないものなのである。

 

そもそも誰が見ても優良物件のような異性であればマッチングアプリなどやらずとも恋人ができるはずである。つまりマッチングアプリをやっている時点で恋愛市場のお勤め品なわけで、浪人生なわけであるから、自分と同等またはそれ以下のランクの異性としか基本マッチングできないという気持ちで挑まなくてはならない。

 

またマッチングアプリを継続していると、他人に非人道的な行いをすることに抵抗がなくなってくる。例えば少しつまらなくなってきた相手をブロックしたりだとか、会話を無視したりだとか… 

なぜそのようなことが起こるのかというと普段の生活では起こりえないことを平然とされるため、心の防衛反応としてそういうものなのだと理解してしまうためである。確かに興味のない相手と話す時間はもったいないのかもしれないが、これから恋愛をしたい人たちが平然と人を傷つけ、けなしていることに抵抗がないことはとても無機物的だし、むなしい。

これはもはや好きな人を見つけたいというよりは優秀な恋人というステータスを手に入れたいという状態であり、ステータスで人を見すぎた弊害であろう。

 

自分に必要なのは恋人なのかステータスなのか今一度考え直してほしい。

自分もね