研修医の暇つぶし

ここを心のキャンプ地とする

選択と人生

みなさんは学歴って気にしていますでしょうか。

どこからが高学歴とか、どこどこ以下は大学じゃないとか大学で人のレベルを判断している人のことを学歴厨と言って世間では嫌われている傾向にあります。

学歴厨は本当に悪なのか、学歴だけでは人間は測れないはずなど色々な意見があると思います

今日はそのことについて私の考えを語ろうと思っています。

 

人生は選択の連続とよく言われます。それは進学だけではなく、就職や日々のご飯。休日の過ごし方など様々な要素を私たちは選択できるわけです。

正直夕飯のメニュー決めとか夜更かしするかどうかとか、そう言ったことは何を選んでも人生に大きな影響を与えることはないでしょう。その日の気分とかネットを見て決める人も多いんじゃないでしょうか。しかし進学や、就職、結婚などのいわゆる重要なライフイベントはその感覚で決めるべきではないです。

そんなの当たり前だと思いますよね。でも世の中には割と適当にライフイベントを決めている人が多いんですよ。

一例を挙げます

小学校中学校は地元の公立中学校に進学し成績はまずまず。高校は自分の成績でも入れそうな家から遠くない高校に進学。大学は東京の無名の私立に進学し、4年間で卒業。一般的なIT企業に就職。

こういう人ってものすごく多いと思います。小学校中学校あたりまでは自我がはっきりしていないですから他人に勧められたとか家の地区の学校に行くのはまだ理解できます。

問題はその後で高校入試、大学入試、就職この3つのライフイベントを夕飯のメニュー決めのような感覚で進んでいるのがとてももったいないと思うのです。

別にこの例の人生が悪いといいうつもりは毛頭ないです。しかし自分がなりたい大人がこのライフプランな小学生はいないでしょう。つまり妥協を重ねてそうなってきたということです。パイロットになりたかった人、ケーキ屋さんをやりたかった人、金を儲けてスーパーカーが欲しかった人色々な夢があったと思います。この3つのライフイベントさえしっかりやっていればその夢を諦めずに済んだのになって思うんです。もちろんプロスポーツなど小さい頃からそれだけをしていかないといけない分野に関しては別ですがそういった人は本当に一握りですので今回はそれ以外の人の話とします。

ではなぜこのようなライフプランになってしまうのか。それは未来を考える時間が短すぎるのです。あなたは将来のことを考える時間を今までどのくらい取ってきましたか?来週のお出かけとかほしいゲームのことばかり考えて生きてきませんでしたか?

来週のお出かけとかゲームのことを考えるなら受験勉強や就活をしている時間というのは苦痛な時間になります。別に1万円もあればゲームも買えるし、お金がなくたってお出かけできます。そうしてやってくるライフイベントの重要性がわからず、通り過ぎてしまう。

でもこういう高校に入ったら周りも勉強していてモチベ上がりそうだなとか、こういう大学行ければ就活で苦しむこともなさそうだなとか、こういう企業に勤めれば、有給も取れるし趣味も充実しながらたくさん給料もらえるなとか。未来への思考というのができていれば別に今ゲームやらなくても大学の空き時間にやればいいかとかお出かけは勉強終わってからにしようという理性的な思考になるわけです。

この考え方というのはどのタイミングからでも生きてくると思います。先述の3つのライフイベントは適当に通過してしまったけど、こういうことをしたら儲かりそうとか、でもこういう障害があるかとか、とにかく未来への思考力がある人というのが世の中をうまく生きていける人だと思うわけです。ですので学歴だけでは人間は測れないということです。

 

この3つのライフイベントを全力でやっても精々5年くらいです。しかもその5年間が0になるわけではなく、その中で青春を送ることができます。そしてそこから人生60年くらいあるわけですから重要なライフイベントを大事にした方が賢明です。しかし世の中には他人の足を引っ張ろうと、青春は今しかないからとか若いうちは色々経験とか色々言っている人がいます。確かにそれは間違いではないのですが、それを程のいい言い訳にしてダラダラ過ごしているのは本当に勿体無いと思いますし、後で後悔すると思います。

とはいえ色々な人たちがいますから、同じ考えの人ばかりではありません。そういった人は学歴厨になることでライフイベントの重要性に気づくというパターンもあるでしょうから。私は学歴厨とも言える考え方もありかなと考える今日この頃です。